山の上に佇む世界遺産最古の城(グスク)、勝連城跡

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うるま市の世界遺産、勝連城跡(かつれんじょうあと)。

2000年に「琉球王国のグスク、および関連遺産群」として登録され、年間約17万人の観光客が訪れる人気の観光スポットです。

うるま市東海岸から太平洋に突き出す勝連半島の丘の上に勝連城跡はあります。

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山の上に佇む姿は、端正な表情を醸し出しています。地域住民からは「カッチングスク」という名で親しまれています。

標高100mの頂上から望むパノラマの景色は絶景。息を切らしてたどり着いたときには、美しさに疲れを忘れてしまいます。

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勝連城跡はそれぞれ役割の異なる4つの区画で構成されており、

一番高い場所にあるのが一の曲輪(くるわ:城の内外を土塁、石垣、堀などで区画した区域)、

その下に二の曲輪、三の曲輪、四の曲輪と続きます。

写真は二の曲輪で、多数見られる礎石の跡から、当時、首里城正殿のような大きな建物が立っていたことが伺えます。

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貝塚時代からグスク時代へと続き、一つひとつ石を積み上げ、長い歴史を経て完成した勝連城。

城跡の石積みや、鎮座するガジュマルの木や御嶽(ウタキ:拝所)からは、いにしえの人々の暮らしを感じることが出来ます。

村の繁栄が祈願される「玉ノミウヂ御嶽」、火の神を祀った「ウミチムン」など神聖な場所が場内にあり、

荘厳な空気が感じられます。

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勝連城最後の按司(あじ:城主)として有名な「阿麻和利(あまわり)」を題材にした、

沖縄版ミュージカル「現代版組踊:肝高(きむたか)の阿麻和利」として地元の中高生たちによる公演が行われています。

特に卒業公演では、涙なくしてみることの出来ないステージとして根強い人気を誇ります。

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勝連城公演も人気で、夜のライトアップに合わせた公演は幻想的で、時代を超えた感覚になるほど。

県外からもこの公演を目当てに訪れる人もいます。

勝連の歴史を感じながら城跡にのぼれば、一味違った世界遺産を体感できるかもしれません。

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城跡の麓にある駐車場内には休憩所をかねたうるま市特産品の店「うるまーる」があります。

地元うるま市の特産品や、勝連城をモチーフにしたグッズが並び、お土産などを買うことができます。

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休憩所には勝連城跡に関する知識豊かなガイドもいます。
毎週水曜の午後にはガイドと一緒に巡る無料のツアーがあり、ガイドの方の詳しい説明が観光客にとても好評です。

勝連城跡の繁栄と落城、歴史ストーリーの想像は膨らむばかり。
頂上では絶景を堪能しながら在りし日の「勝連城」を思う。
そんな、世界遺産の旅を堪能してみてはいかがでしょうか。

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勝連城跡

世界遺産 勝連城跡休憩所

所在地/うるま市勝連南風原3908
TEL/098-978-7373
営業時間/午前9時〜午後6時
定休日/年中無休
駐車場/45台
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